代表 杉井正治さんの想い

京都伏見の深草丘陵地は稲荷山の南麓に位置し「うずらの里」と呼ばれています。
美しい竹林が広がり、山野には四季折々の草花が育ち、沢山の鳥や昆虫達が生息しています。
この地域の地質は海成粘土層であり、竹の子栽培にも適しています。
竹の子栽培は冬場に土入れという作業を行いますが風緑では除草剤や化学肥料を一切使用せず、
土の下に竹チップの堆肥を敷くことによって柔らかく美味しい竹の子を作ることができます。
風緑は、皆様に食と農、自然や環境にも関心を持っていただきたいと思い、
生ゴミの堆肥化という食の循環を実施し、農薬を使わない農法による果樹や野菜などの生産に励んでいます。
地元幼稚園児から大学生をはじめ、多くの方々に参加いただける野菜の栽培体験や料理教室などの食育活動も行っています。
五感を使って安心安全な食を選ぶ力を身につけることの大切さを参加者の方と一緒になって考えています。
これからも、竹林再生や農地の保全に努力し、新しい農業の発展に貢献できればと考えています。
具体的には、竹林を竹の子だけではなく果樹や野菜栽培に利用できるよう地形に応じた農地として利用していく計画を進めています。
更に、若い世代と共に楽しめる農業法人 京都風緑を目指してまいります。
使用している農機具や肥料の情報はこちらからご覧ください。
放置竹林の整備
現在、農家の高齢化と後継者不足によって、竹林が放置されることが多いそうです。

竹はとても成長力が強く、葉が生い茂ることで地面に日が当たらなくなり、他の直物が育たない竹藪が出来上がります。
また、根が地表近くに這わされることで地滑りの危険も含んでいます。


杉井さんの竹藪では、3年を過ぎた竹は11月ごろに切り倒します。
切った竹はその場で、専用の機械で粉砕して竹チップになったものを撒きます。
その後、「土入れ」という作業で土を盛ります。土を運んできて、この広い場所に入れていく作業はかなりの重労働ですね。
こうした作業をすることで、とても美味しい竹の子が作られます。
害獣対策
イノシシが農園に入れないように、柵を作っています。
今年は、イノシシが通る場所の近くに、好物のサツマイモを植える予定なので、古くなった柵を作り直しました。
イノシシの視線の高さにちょうど目隠しの板が来るようにしてあります。

